2012/11/08

色情報処理

<光受容器から第1次視覚野に至る色情報処理の流れ>
 ①3錐体からの信号はまず網膜内で処理される
 ②視神経を通って外側膝状体に送られる
 ③外側膝状体(Lateral geniculate nucleus: LGN)からの出力は第1次視覚野に送られる


LGNまでに,異なる種類の錐体からの出力がL-M,S-(L+M),L+M の3つの形に結合される。この結合は水平細胞(horizontal cell)やアマクリン細胞(amacrine cell)を介してなされていると考えられる。

LGN内での色情報処理
           網膜       LGN        V1
   L-M     midget     P細胞(赤−緑)    4Cβ
  S-(L+M)  bistratified   K細胞(青−黄)    3, 4A
   L+M     parasol     M細胞(明るさ)   4Cα

LGNでは色に応答する機構はL-MとS-(L+M)の2つしかない。例えば, L-M 軸方向の赤の刺激に対して, スパイク頻度をベースラインよりも高めることで応答するニューロンは,補色である緑の刺激に対してはスパイク頻度を下げて反応する。また,緑の刺激に対して興奮性の応答を示すニューロンは赤の刺激に対しては抑制性の応答を示す。


 written: 2012/11/08
last updated: 2012/11/08


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